EL86 Push Pull Triode Connection Differential Amplifier



EL86 3極管接続 全段差動 プッシュプルアンプの製作



製作はそれほど難しくありません。回路はぺルケ氏のアンプ群の中から参考にしました。主な部品は以下の通りです。出力トランス 2個 東栄のOPT 10P 5Kトランス

電源トランス 野口製 PMC 150M 出来ればもう少し容量が大きいと良いかも

知れません。これで150mA程度ですので、出来れば200mAも取れれば良い と思います。

トランス カバーは自作になります。1ミリ程度の銅板を切り半田付けします。それにご好きなアクリル ラッカーを塗ります。今回は青色にしました。

2005年 4月現在 鈴蘭堂がアンプ シャーシの販売を再度開始しましたので、綺麗なアンプシャーシを入手出来ると思います。今回はSUB-4 ケースを使いましたが、余裕を持ってもう少し大きなものにすると良いかも知れませんし2回目に作った小型のアンプ用 ケースに作り上げた方が良いと思います。AU -3 となります。薄型でとても綺麗な頑丈な箱です。真空管は EL86 が 4本、ユーゴ製です。秋葉原の三栄電機で、一本 600円白箱のバラ売のものですが、高価なムラード製などを使った方が良い音を得る事がでると思います。ドライバー(位相反転)12AX7 が二本です。ゲイン不足を思いましたが結構これで十分な感度を得る事が出来ました。

36デシほどのNFB をかけて使います。負帰還は少ないとのっぺら棒の音になりますので、適度にNFBをかける事をお勧め致します。真空管のみで 5000円と言うところでしょうか。


next one on 10th Feb 2005

トランスのケースの色は今回は濃い青色にしましたが、好みの色に会わせて塗ると良いと思います。アクリル ラッカーで塗ります。スピーカー端子を少し高価なものにしたり、AC コードを脱着式にすると良いかも知れません。今回は内部の関係でコードのみにしました。端子類は金メッキされた比較的安価なものを使いました。最近 見つけた100円ショップで販売されているIndia製のステンレス製コップがちょうどこれらの出力トランスの大きさにぴったりですので、次期製作にはこれらのステンレス製 コップの中にトランスを埋め込む予定です。

予 算は 2万円から、2万5千円程度です。これも端子の値段や大きめの電解コンデンサーの値段によって大部違ってきますので、コンデンサー類を高価にしても音に大 差の違いが認められませんので安価なものを求めると良いと思います。真空管ソケットだけは少し高価なものを求めて下さい。ボリュームは私の好みでB型を使いましたが、A型を使うのが普通な様です。これも好みの問題でしょうし、出来れば比較的高価な東京 光音製のものやソフトン製のラダ─抵抗型のアッテネ─ターを使うと良いと思います。


2nda parte on 14th Feb 2005



回路図は以下の通りです。

定電流方式を司るLM317がネックになります。どこかのサイトでEL86をオーバー規格で使っても半年は持つ事を言っていましたので、規格以上ですがプレート電圧は通常より高く設定されています。回路上250Vほどかかっています。LM317の定電圧回路は音が簡素な音になると言うことですので、これも通例に習って2SD970のダーリントントランジスターを併用して別に回路を構成して定電流化を図った方が良いと思います。いずれにせよ高価な部品ではありませんので、その後の宿題とします。電流調整の抵抗は今回は14オームになりました。この抵抗でプレート電流を設定します。片方 40mA に設定してあります。簡素な音:金音、鉄板をたたいた様ないやに賑やかな音になると言う意味ですが、この他に赤色の金属被膜抵抗を使うとその様な音になると言われていますが、実際 音が賑かになる傾向にあります。私の場合、最近 出回っている緑色の金属被膜抵抗を使っていますが、ソフトな音の様な気もします。抵抗ではその他、USA軍規格で使用のDaleのフィルム抵抗がとても良質の音を作ってくれます。ただし、国内では入手は難しいと思います。




Circuit Diagram of EL86 Triode Connection Differential Push Pull Amplifier
In Side here

In side

内部はこんな感じです。要所にコンデンサーが入っております。基板用のコンデンサーを立ちラグ板で固定して下さい。プレート電圧は整流器(ダイオード)出力から出た最初のフィルター用の抵抗で調整して下さい。今回は500オームが入っておりますが、これも500から800オームの間で調整して下さい。プレート損失がオーバーにならない様にプレート電圧と各電流を注意します。+B200Vまで下げるとパワーも3ワット位までしか出ません。そこでプレート電圧を規格ぎりぎりまで上げてあります。それでも最大プレート損失は12ワットですので、80%がたの9ワット片方にしてあります。両方で18ワット、いかに効率の悪いアンプなのでしょうか? これで 5ワットです。余り目で見なかったら、ブラインドで聴いたらもしかすると300Bシングルのアンプと勘違いするかも知れない音が出ます。低域の締りや、高域の音の切れや明るさは直熱真空管を髣髴させると思います。たった 2500円の小型 トランスで作ったアンプの音ではないような気もします。差動アンプはパワーが出ませんが音は素晴らしいと思います。本音はシングル エンデッド アンプが好きなのですが、製作して1ヶ月になりました。音は段々と良くなっていきます。マイルスのトランペットの音、澄んだ中高域は後ろを向いて聴いていると、300Bシングルの音を想像させます。前へ出る音は素晴らしい 全差動プッシュプル アンプの力だと思います。上下のクリップ以下が5ワット、入力を増やしていくと8ワット位まで上昇して行きます。カップリング コンデンサーはオイルコンを使う事をお勧め致します。音がとても柔らかくなります、スプラグのVitaQ や東ーの物を使うと良いと思います、出来ましたらフイルムコンデンサーをパラにすると良いと思います。



Amplifier front View

View

サイドウッド付き

EL 86(T) mini 全差動プッシュプルアンプの全景

そこで、今現在、西暦 2005年 5月6日に上のアンプを解体しました。

で、以下の様になってしまい、現在 再度製作中です。


New EL86 PP

もしアンプが発振してしまった場合は以下のことを行って下さい
samll c added

もしアンプが発振気味の場合はドライバー、位相変換回路のプレートに10PF程度のコンデンサーを半田付けして下さい。発振は止まります。
さて、あれから3年たちました、シャーシだけが残ったアンプのその後です

差動プッシュプルはあれから、5台目となります。一台はヨーロッパに売られて行きました。
今回は、トランスの変更です。出力トランスは間違って購入してしまった、菅野電気研究所の
小型のプッシュプルトランスです。 S.E.L とロゴを見ると一世を風靡したトランスメーカーと
記憶にあります。意外に評判の良いトランスと言われており、あちらこちらから、聞かれます。
野口トランスで供給できます。今回はOTN-V6P と言うPP 8K用のトランスです。
規格では出力は10Wです。最大パワーは8ワットと言うところでしょうか?
電源トランスは余っていた、Tango の MX-205です。大型のしっかりした電源トランスです。
穴だらけの古い小型の鈴蘭堂(廃業)のシャーシです。数年前に数個購入してありあとわずかに残って
います。こんな小さく綺麗な箱が少なくなりましたがまだ救われるのはタカチの金と銀のSRモデル
の管球用シャーシです。半分の長さのシャーシがあれば、こんな小さなアンプにも使えるのですが?


PCL86 Differential Push Pull Amplifier


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Last Up Date 24th Feb 2017(since 13th Feb 2005) Edited By Linux FC122 Blue Fish