HP用ECL82全段差動プッシュプルアンプの製作
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ECL82 Differential Push Pull Head Phone Amplifier
ECL82 Differential Push Pull Head Phone Amplifier
Schematic diagram of ECL82 PP HeadPhone Amplifier
発振して困っています。でも、さすがに、シャーシを大きくした効果は絶大で
ハムは全く発生しません。能率のかなり高いインナーホーンでも素晴らしいS/Nです。
小さなシャーシですともろにハムを受けてしまいます。なかなか取りきれないハム、電源トランスからの誘導
されたハム音でしたが、かなり良い結果を得られました。出来ることなら大型の出力トランスで製作したいところ
です。特にゼンハイザ─のCX580とは相性がとても良く素晴らしい音で音楽を満喫できます。
発振問題:売ったアンプ 2台も実は発振に悩ませられました。(^_^)とてもシリアスな問題でした。
このアンプも実は発振しちゃいました。ボリュームを11時位にすると、構造上リスクの高い左側が発振しました。
つまりグリッド回路の配線が長いからです。引き回しを変えようが、何をしようがボリュームの同じ位置で発振
してしまいます。まして入力段のプレート電流を大きくすると、ボリュームを回す時にごそごそと雑音がでるの
です。定電流を少なくするとその不気味な音はなくなりますが、音が細くなってしまいます。
このアンプも格安ですが、もう買い手が決まっております。
6BM8 EH はハムが出ます。全体的にそんな傾向があるようです。その他のメーカーのECL82はその様な不気味な
ハム音は発生しておりませんので、EH 6BM8特有の雑音であろうと思います。スピーカーで聴く分にはその様な
ノイズは目(耳)立つことはありませんが、ヘッドホーンアンプでは使えません。NOS かSvetlanaになってし
まいます。発振は月並みな、皆さんがおやりになる方法で処置をしようと思います。
ただ、前作 2台(販売済)は何も処置をせずにうまく逃げることが出来ました。
全段差動はヘッドホーンアンプには良い結果を出しますし、これを製作して、5687 全段差動PP は良い音がしました。
時期を見計らって、5687全段差動 PP HPをジャンク部品を集めて作ろうと思います。
最大パワーは3 W rms, F特は20Hz から70Khz -3dBでした。前にも書きましたが良い音を出しています。
ここでもわかりましたが、やはりシングルエンデッド・アンプの音には敵はないと思います。それほどシングル・アンプ
には魅力があります。とは言うものの既に全段差動プッシュプル・アンプは 6台目となります。
売り用に銘板を張ったものが以下の状態になります。後ろの2個の金色のKnobがインピーダンス切り替えと
DFを3段階に切り替えるスイッチです。前面右のスイッチはスピーカーとヘッドホーン切り替用です。
左端の金色のKnobはライン2系統になります。AC電源は220Vです。春日無線で巻いてもらいました。
ちょっと容量が足らない様ですが、我慢してもらいます。ヒーター電源は2系統ですが東栄の1Aのトランスも
取りつけられています。東栄トランスはヒーターの一部と定電流の電源を作りました。
なお、南米チリのお客様の特注で製作したアンプです。
ゼンハイザ─HD 600(Sennheiser HD 600)用 専用ヘッドホーンアンプと言えそうです。コメントは英語版
をご覧下さい。南米チリのお客様がこのアンプを使っております。Sennheiser HD 600は、ドライブが
難しいヘッドホーンで有名ですが、このアンプで十分ドライブ出来ますし、音楽性も豊かと評価されています。また
Triangle Naia を2.5W(最大)とは思えない力で鳴らすことが出来ると購入者はご満悦でした。
Triangle Naia Speaker System
TRIANGLEIndustrie
ECL82/6BM8 全段差動プッシュプル・ヘッドホーンアンプ
Side top View ECL82 HP Amplifier
Testing head phone Amplifier
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last up date 15th Oct 2009
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How to build up Amplifier Single Ended Amplifier 2010